- Rina
#5 私がドイツ留学を選んだ理由とメリット・デメリット
Hallo! 以前からブログに訪問してくださっている方はご存知かと思いますが、私は現在ドイツに留学しています。世界中にたくさんの国がある中で、なぜドイツという留学としては少しマイナーな国を選んだのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は私がドイツ留学を選んだ理由とドイツ留学のメリットをお話ししたいと思います!
なぜドイツ?
そもそも、私は大学に入る前からずっと留学というものにはとても興味がありました。高校もドイツのギムナジウムと姉妹校であるような学校だったので、春休みを利用してドイツに短期留学できたり、夏休みにアメリカへ行けるプログラムもありました。ただ、私の家はお世辞にも裕福とは言えないので、高校生の内はやはり我慢せざるを得ませんでした。大学生になるまで日本の外には出たことがなく、初めて行った海外が自分で決めたドイツ短期留学でした。今思えば、怖いもの知らずにもほどがありますよね(笑)
ドイツ留学を選んだ理由は至ってシンプルです。前提として、私は大学でヨーロッパについて専門的に勉強しています。ヨーロッパの歴史や芸術、建築は私にとってとても魅力的で、特に素晴らしい教会を目にすると思わずうるんでしまうほど。大学ではドイツ語あるいはフランス語を第一言語として学ばなくてはならず、私は高校を卒業してから一切英語を学習していません。もちろん第二言語として英語を選択することはできましたが、私はドイツ語一筋(Kpop大好きなので韓国語もかじってました)で今まで学生生活を送ってきました。ドイツ語だけは周りの誰にも負けたくない!という気持ちで一生懸命頑張ってきたので、ドイツ語を完璧にしたい、話せるようになりたい、という理由で留学するならドイツ、と自然と決まっていました。
そして大学の交換留学に出願するために必要だった独検2級を大学2年の6月の試験で取得し、学内の選考を経て晴れて留学が決まりました。
ドイツ留学を選ぶメリット
結論として、私はドイツ留学を選んで本当に良かったと思います。もちろん私がヨーロッパ専攻だからというのも理由の1つではありますが、その理由を以下の3点に絞ってお話しします!
たくさんの国に囲まれたドイツという場所
たくさんの国籍の人々との出会い
英語を話せる環境
1.たくさんの国に囲まれたドイツという場所
ヨーロッパに興味や憧れを抱いている方にとって、これは最も重要な理由の1つと言っても過言ではないのではないでしょうか?ドイツはデンマーク、ポーランド、チェコ、オーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダという9つの国と国境を隔てています。これらの9つの国はもちろん、ヨーロッパ圏内のあらゆる国にアクセスしやすい中央ヨーロッパに位置しているため、たくさんの国を訪問することができます。LCCを利用すれば往復50ユーロ以内で旅行することも十分可能です。日本からだと10数時間、10万円近く費やさなくては行くことができないヨーロッパの国々に、数時間、数千円で行けてしまうという夢のような生活を送ることができます。今はコロナウイルスの影響で旅行はできませんし国境も閉鎖されていますが、私は留学中にスイスやオーストリア、ハンガリーに旅行をしました。
2.たくさんの国籍の人々との出会い
これは他の国への留学でもそうだと思いますが、本当にたくさんの人がいます。私は特に大学で勉強しているのでありとあらゆる国から来た学生と関わることが多いのかもしれませんが、街を歩いているだけでも自分とは異なる肌の色や目の色を持つ人々とすれ違います。私は20年間日本にずっと留まっていたので、今でも不思議な気持ちになります。
また、大学のドイツ語の授業にはヨーロッパをはじめ世界各国からたくさんの学生が集まります。特にスピーキングのクラスではディスカッションをすることが多いのですが、その度にしっかりと考えを持ってはっきりとそれを伝えられる他の学生達に圧倒され、自分が今まで生きてきた世界の狭さを痛感しました。日本だったら授業中に自分の意見をしっかり伝えられる人は少ないですし、そもそも話し合いをする授業は少ないですよね。少なくとも私の周りにはそいういう環境がありませんでした。また、同じレベルの授業を取っていても私より完璧なドイツ語を話し、且つ母語含めて9か国語も話せる女の子がいました。年齢は私よりたったの3つ上。尊敬すると共に、私ももっと頑張らなきゃ、と思った出来事です。
3.英語を話せる環境
今回私が声を大にして一番お伝えしたい内容はこれです!
留学を志す方の大半は英語留学を視野に入れ、英語圏への留学を前提にしている方が多いと思います。「ドイツ留学なんて、ドイツ語を勉強したい人が行くんでしょ?」と思っていらっしゃる方は少なくないのではないでしょうか。ですが、私が考えるドイツ留学最大のメリットは「英語を話せる環境がたくさんあること」だと思っています。私の留学が始まった2019年の秋学期のタイミングで同じく日本から留学してきた仲間は10数名いましたが、半分はドイツ語未経験で英語留学をするために来た学生でした。実際、大学の授業の中には英語で開講されているものもたくさんありますし、私の留学先では英語のみで修士課程を受けることもできます。もちろん、そういった学生や私たち交換留学生のためにドイツ語の授業があるので、英語留学をしながら日常生活で困らない程度のドイツ語力は手に入れられると思います。
何より、ドイツ人は基本的にドイツ語を話すことができます。私の暮らす街に外国人が多いからかもしれませんが、市役所や銀行では基本的に英語で対応してくれますし、スーパーの店員さんでさえ私がドイツ語を理解していなければ英語で言い直してくれます。渡独したてでまだそこまで高いドイツ語力がない時に公的な手続きをしなければならないので、そういう環境に何度も助けられました。とはいえ、この点は街や人にもよると思うので、少なくとも私の場合は、のお話です。
ですが、もちろん学生は基本的に高い英語力を持ち合わせています。大学に入っているという時点でドイツではエリート認識があり、実際のところ今までに英語が話せない学生は見たことがありません。私には親友と呼べるほど仲の良いドイツ人の男の子がいますが、彼は私より流暢且つ単語もハイレベルな英語を話します。大学受験のために勉強する日本人とは違い、大学に入る前から会話の練習をしたり、実用的な英語の学習を行っているようです。また、他国からのほとんどの留学生も英語を話せます。B2の授業を受けていた時のクラスメイトはドイツ語もとても流暢に話しますが、休み時間に教室で飛び交うのは英語でした。
このように、ドイツ留学ではドイツ語が話せなくても、英語を伸ばす環境は十分に整っています。
いかがでしたでしょうか?今回は私がドイツ留学を選んだ理由やそのメリットについてお話ししました。ヨーロッパにご興味をお持ちの方は、これを機にぜひドイツ留学を視野に入れてみてください。私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです☻
それではまた、Tschüss!